The Longest one-way Ticket ~最長片道切符の旅・2005春~


カテゴリ:旅の話( 2 )



遠回りの話

さて、旅に出る前に随筆みたいな感じで決意表明をしてみようかと思う。
私たちが移動をするときは、より早い交通手段を利用する。各駅停車より特急電車。在来線より新幹線。新幹線より飛行機。当然、目的地に速く着いたほうが、目的地で使える時間が多くてレジャーや仕事をする者にとって都合はいい。けれども、その急ぐ移動の過程の中には様々な楽しみがある。多くの人は、その楽しみを知ってか知らずか、旅路を急ぐ。

思えば、戦後の日本は急ぎすぎてきたのではないだろうか。欧米に追いつけ追い越せと、躍起になった。そのおかげで、現在の日本の繁栄があるのだろうが、その横で何かを置き去りにしてきた気がしてならない。


だから、今回の旅は急がない旅にしようと思う。“急がば回れ”という諺もある。
ただでさえ、今回の旅は最も遠回りをする旅。だから、ゆっくりと旅を楽しみたい。

まぁ、春休みという限られた時間しか自由はないが、その自由をフルに発揮して、旅を続けていこうと思う。

遠回りする楽しみ。それを見つけにいきたい。
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by sojo_skyline | 2005-02-12 01:15 | 旅の話


旅の話

2005年で、私の学生生活も3年目を迎えることになる。私の年齢も20代に突入して、4年間という限られた大学生活もいよいよ後半戦に移行する。幼い頃は、大学時代の自分や二十歳の自分の姿など想像もできず、遥か彼方の話だと思っていた。しかし、現実の自分を見つめてみると、大してその頃の自分と変わっていない。成長していないというか、童心を忘れていないというのか、とにかく良くも悪くも変わっていない。

さて、これまでの大学生活を振り返ってみると、「楽しかった」という一言に尽きる。始まった当初は、初めての一人暮らしや人間関係の問題で体調も壊したが、多くの友人も生まれ、そして多くの人と出会う機会を得たし、様々な経験をさせていただいた。特に私の友人達は、皆尊敬に値する人が多く、友人として誇らしい限りだ。

ある日、ふとこれまでの自分を見つめ返してみた。その時、自分はこれまで、何をしてきたのかと思うようになった。自分で言うのもなんだが、これまでの学生生活は充実していたように思う。でも、ふとその学生生活を振り返ったとき、実は何もしてなかったのではないかという気がしてきた。

大学生である4年間は長い人生の中で一番「自由」を持てる時間だと思う。2ヶ月近くもある春休みと夏休み。そして学園祭の時期は授業は休みになるし、もちろん正月休みもある。授業は自分で設定できるし、出るも休むも本人次第で、いくらでも自由な時間を作ることが出来る。一方で、今後就職をすれば好き勝手に休むわけにはいかず、休みもそんなにはない。また、小・中・高校生も習い事や受験、部活などでそこまで自由を作ることは出来ない。ゆえに、この4年間の大学生活はとても貴重な時間だ。私はすでに、この貴重な時間の約半分を消費したことになる。でも、その時間を私は存分に使ってきたのかと思うと、“No”という答えが返ってくる。

私の友人達は、これらの時間を多いに活かしている人が多いように思える。私の友人には体育会で活躍している人が多くいるのだが、彼らは練習に励みそして素晴らしい結果を残している。例えば、自転車競技部のS君。彼は、高校時代には放送部に所属しており、自転車はあくまで趣味の世界だった。けれど、大学に入学し自転車競技部に入部すると、黙々と練習に励んでついには国体で2位になるという実力をもちようになった。彼とは家が近いこともあり、よく食事をしたり、お互いの家で遊んだりと会うことが多いのだが、彼は時間を自分のやりたいことに惜しみなく使っている。一つのことに打ち込んでいる。

一方、私はというと何かに打ち込むということではなく、「広く浅はかに」という言葉が相応しく、いろいろなことに首を突っ込んできた。それはそれで楽しかったのだが、時間を無駄に使ってきたと私は思うのだ。そして、何も結果を残せていない。
だから、私はこの自由がある時間のうちに、何か一つでもいいから達成した、やり遂げたという物を手にしたいという思いに至った。そこで、私は「最長片道切符」の旅に出ようと決意した。

私の趣味は鉄道旅行である。恥ずかしながら、鉄道マニア、世に言う「鉄ちゃん」の一人である。その中でも、「最長片道切符」の旅は究極の鉄道旅行と呼ばれている。こんなところで、「究極」という文字が出たことに、引かないで欲しいのだが、とにかく突拍子もない旅行であることをわかって欲しい。

日本には、多くの鉄道が町や都市を結んでいる。JR路線だけでも19000キロもある。そのJR路線をフルに用いて、日本最北端の駅、北海道稚内から佐賀県肥前山口まで、もっとも遠回りをする経路を辿っていくという旅だ。すなわち、鉄道路線の「一筆書き」と言えば、イメージが沸くかもしれない。その走行距離は実に12000キロに及び、地球の直径と同じ長さになる。

今まで、多くの人がこの最長片道切符の旅をなさってきた。最近では、NHKの番組で取り上げられたのが記憶に新しい。でも、その達成した人の行程を見ると大体が春や夏といった旅行をしやすい季節を選んでしてきている。確かに、12000キロを走破するにあたっては、旅をしやすい時期を選ぶのは当然である。でも、それだと先人達の真似をするだけで、あまり面白くないと思ったので、この春休みという、一番寒い時期を選ぶことにした。また、極寒の北海道から初春の九州へと季節の変わり目を車窓に感じつつ旅行をしたいなと思ったのもある。いずれにせよ、2005年2月を旅の始まりとした。

いったい、この旅の向こうに何があるのかは分からない。でも、とにかく出てみようと思う。
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by sojo_skyline | 2005-02-01 00:00 | 旅の話

    

最長片道切符で行く日本縦断の旅
by sojo_skyline
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