The Longest one-way Ticket ~最長片道切符の旅・2005春~


出立に向けて

今日は、仲良くさせていただいている先輩が、旅の契機付けにと食事に誘っていただいた。

実家が仙台にある先輩に、北国の寒さ対策についてご教授いただく。

関東に帰ってくるまでが山場。無事に乗り切りたい。
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# by sojo_skyline | 2005-02-10 23:58 | その他


準備の話

さて、そろそろ旅の準備をしなければならない。
普段旅に出るときはそんなに準備することもないのだが、何せ極寒の季節に北海道から東北まで旅をしなければならない。というわけで、真冬用の下着やホッカイロを買いに走る。だが、列車に乗っている時間の方が外にいる時間より長いし、重い荷物を背負うのも体力を失うからそんなに荷物を入れるのは避けたい。ゆえに、必要最低限の着物を持っていき旅先で洗濯をすることにする。

あとは、デジタル機器。恐らく、もう二度と体験できない旅だろう。だからできるだけ記録に残していきたいと思う。ゆえに、デジカメと一眼レフを持っていくつもりだ。なるべくこのBlogに載せていくのでお楽しみに。

さて、出発まで1週間。気持ちは高ぶっている。
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# by sojo_skyline | 2005-02-05 23:46 | その他


切符の話 3日目

2月1日 突然の電話で目が覚める。電話に眠気眼ででると、JR東日本のKさんからであった。
「ご注文いただきました切符、完成いたしました。大変お待たせいたしました。」というKさんの明るい声で一気に目が覚める。
「ありがとうございます。さっそく、お尋ねしたいと思います。」
「はい。では、ご注文いただきましたみどりの窓口においでいただきまして、私の名前を言えば、通るようにしておきます。」
「では、Kさんを呼べばいいのですね。」
「いえ、私は今日は非番なもので…」
なんとKさんは、非番の日だというのに、この切符の完成を知らせるために電話してくれたらしい。もはや、頭が上がらない。

実は、Kさんと電話のやり取りをしたのは今日だけではなく、以前にも2回ほど電話をいただいた。いずれも、最長片道切符のルートに関する確認の電話であった。丁寧な対応に感謝するしかない。そして、今日という日を迎えた。お礼をしたいと思っていたのだが、Kさんが非番であるのなら、仕方がない。だが、この場を借りてお礼を申し上げたいと思う。

さて、さっそく服を着替えて東京駅へ向かう。注文した日は小田急線に乗っていったので、今回は東海道線を利用することにする。最寄り駅の湘南台から小田急線で藤沢へ向かい、JRに乗り換える。やってきたのは、113系であった。113系は東海道線に昔から走っているオレンジと緑色を纏った電車であるが、新型車両の導入に伴い、再来年の引退が決まっている。平日の昼時ということもあって、東海道線は空いており、難なく座れた。「最長片道切符」を受け取りにいくのだなという気持ちもあってか、東京までの時間がいつもより長く感じた。

東京駅に着くと、珍しい新幹線が止まっていた。200系F編成だ。このF編成は2階建て新幹線として有名だった100系と同じシャープな顔をした200系の事。もう数も少なく、臨時列車以外には投入されておらず、滅多にお目にかかれないのだが、うまい具合に東京駅に止まっていた。なんだか、幸先がいい感じでうれしい。

さて、さっそく東京駅八重洲中央口のみどりの窓口へと向かう。今日も、時間帯がよく、並んでいる人は少なく、直ぐに順番が周ってきた。意外にも外国人の方が多い。呼ばれた窓口で早速、「以前、注文していた切符が完成したとKさんに言われてきたのですが」と切り出したら
窓口嬢は「少々お待ちください」といって奥へ引っ込んでしまった。また、待たされる。この時間が異常に長く感じて、しかも後ろからの視線も気になる。急いでいる人にとっては長時間窓口を独占している私は、迷惑極まりないに違いない。こちらとしては、個人的なことで独占している部分もあって、心の中ではひたすら頭を下げるしかない。

5分くらいたって、ようやくお目当ての切符が姿を現した。なんと、A4の紙にずらりと通る経路が書いてある。特大サイズだ。こんなに大きい切符は見たことがない。
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学割証明書を提出して、現金で支払う。7万円強。払う瞬間は、高いとも安いとも感じなかった。ただ、払っているのだ。これで、スタートラインにたったのだ、という気持ちが全身を凌駕していた。お釣をもらった後、
「お手数をおかけしました。どうもすいませんでした。」と頭を下げ、みどりの窓口を後にした。

東京駅内のカフェで、コーヒーを飲みながら、最長片道切符をしげしげと眺める。通るルートと乗り換え駅がびっしり書かれている紙を眺める。なんだか、実際通るという実感がなかなかわかない。本当に、私はこんな所を通るのか?とも思ってしまった。なんだか変な気持ちである。さっきから、気持ちの入れ替わりが激しい。

さて、帰りも東海道線113系のお世話になる。品川駅で、3月1日のダイヤ改正で消滅する寝台特急「あさかぜ」と「さくら」の車両が整備されている姿を見るなど、昼時の東海道線沿線の風景を楽しみながら、再び湘南台へと帰った。

自宅で、もう一回切符を見てみる。この切符で12000キロも旅をするのだと。自分はスタートラインに立っているのだと。色々な思いが頭の中を巡っている。
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# by sojo_skyline | 2005-02-04 01:07 | 切符の話


切符の話 2日目

1月23日(日曜日)。今日は、最長片道切符を注文しようと決めた日。実は友人のT君に頼んで、ぜひ、みどりの窓口に私が最長片道切符を注文する瞬間をデジカメに収めてもらおうと思ったのだ。この日の前に、T君にこの旨を頼んだところ、2つ返事で引き受けてくれた。T君は、専門学校に通う傍らで新聞奨学生として毎日、新聞配達に励んでいる。平日と土曜日は、朝刊と夕刊の両方を配達しなければならないため、なかなか時間がつくれないのだが、日曜日は朝刊しかないので、昼間はフリーである。そんなこともあって、日曜日である23日が切符を注文する日になった由。

さて、東京駅の八重洲中央口に14時に待ち合わせと約束したのだが、どうも緊張して寝つけが悪く、7時には目が覚めた。「自分は本当に最長片道切符を頼むだな。行くんだな。」と自問自答をし、決意が変わらないことを確認。昨日印刷しておいたルートを記した紙をクリアファイルに挟み、準備は完了した。しかし、まだ時間は9時を回ったところ。しかし、いても立ってもいられず、家を出ることにした。

自宅の最寄り駅である、湘南台駅に到着。しかし、どうやって、東京駅に向かうかを決めていなかったので、少し悩む。しかし、東京駅にはやはり東海道線で向かいたいと思ったのと、ひさしぶりに小田急に乗りたいと思ったので、小田急線で藤沢に出ることにした。各駅停車で藤沢着。すると、あと20分ほどで特急ロマンスカー、えのしま号の新宿駅が来るらしい。ということで、久々にロマンスカーに乗ることにした。さっそく、特急座席指定席券を購入。ひさびさのロマンスカーは、やはり快適そのもので、新百合ヶ丘から眠気に襲われ、気づけば、まもなく新宿に着くというアナウンスであった。

小田急線から中央快速線を乗り継ぎ、東京駅に到着。といっても、まだまだ待ち時間には程遠いので、東京駅周辺を散策することにした。まずは、日本橋。実はまだ行ったことがなかったので、足を伸ばす。

しかし、まだ時間があまったので、とうとうT君に早めに来てもらうことにした。T君はまだ、昼食をとっていたところらしく、悪いことをした。

さて、しばらく待って、東京駅八重洲口に彼の姿が現れた。彼に、デジタルカメラを渡し、JR東日本、八重洲中央口のみどりの窓口へ並ぶ。幸か不幸か、並んでいる人が少なく、窓口は閑散としていた。ゆえに、すぐに順番が回ってきた。
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窓口の女性に、例のルートを書いた紙を手渡した。
「あの…最長片道切符といいまして、稚内から肥前山口まで、この(ルートを記した用紙)ルートで切符を作って欲しいのですが」と切り出した。緊張で声が震えている。すると、窓口嬢は、困惑した様子をみせ(当然のことだが)
「あ、はい…これは… お作りするのにお時間がかかってしまいますが、よろしいでしょうか?」
といって、奥の事務室へと下がってしまった。後ろをそっと振り返ると、急いでいるサラリーマンがこっちをにらんでいる。こちらとしては、平謝りである。
5分以上待たされ、今度は男性の職員が出てきた。慣れたような口調で
「完成までには、かなりのお時間をいただきますが、よろしいでしょうか?」と尋ねられた。こちらとしては、それは分かりきっているので
「はい。よろしくお願いします。」と言うしかない。
「わかりました、それでは、連絡先とお客様のお名前を教えてください」
「よろしくお願いします。」
電話番号を記す手が震えていた。ついに、最長片道切符の旅にでるのだと。そういう思いが、体を覆い尽くしていた。

さて注文した後は、特に何もすることもないので、T君と交通博物館へ行くことにした。交通博物館は今後大宮に移転し、現在ある交通博物館は取り壊される事になっている。ゆえに、最後かもしれない交通博物館を多いに満喫した。

ふと外をみると、雪が降っていた…
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# by sojo_skyline | 2005-02-03 02:26 | 切符の話


切符の話 1日目

日本の鉄道を代表するのがJR路線だ。元国鉄から引き継いだ路線を各地域の6つのJRが運営している。全JR路線は19844キロ(営業キロ・2005年2月5日現在)にも及ぶ。その全国津々浦々を走るJR路線を乗り継いで、一番長い距離を走るように経路を選択したものが「最長片道切符」ということになる。この選定作業が難しい。JRの営業規則というものも絡んでくるので、さらに難しい。ちなみに、私鉄を使うと別切符を作る事になるため、ルールではない。さらに言うと、全国を結ぶ私鉄というのはないということもある。

というわけで、通るべき路線を選定する作業をしなければならない。けれども、幸いなことに、すでに通るべきルートの選定は、プロジェクトLOPという東京大学鉄道研究会の方々が出したルートというのが最長ということになっている。これは、NHKで最長片道切符の旅が放送された際も紹介され、これを元に切符を作成していた。あれから、新路線は開通していないので、彼らの作成したルートを辿るということになる。御礼を言うのも、変だけれども、複雑な最長片道切符の経路を作成した彼らに敬意を称えたいと同時に、同じ旅をするものとして感謝したいと思う。

さて、ルートの選定は↑の経緯で問題ないのだが、どこで購入するかが問題となってくる。なんせ、通る路線と駅を切符に記すだけでも、かなりの仕事量となるので、切符を作る人にとってみれば、はた迷惑な話であることには変わりない。だから、忙しい駅や忙しい旅行社を避けようと心に決めていた。その旨を、研究室の仲間に相談したところ、
「小さい駅とかだと、切符を作成できない場合もあるし、たらい回しにされて、余計に時間がかかる恐れがある。旅行社だと、切符の規律に関して詳しくない人もいるので、それもリスキー。だから、やはりJRの大きな駅のみどりの窓口で買ったほうが安心だよ。」という助言をいただいた。ゆえに、東京駅のみどりの窓口で、切符を購入することにした。
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# by sojo_skyline | 2005-02-02 06:00 | 切符の話


旅の話

2005年で、私の学生生活も3年目を迎えることになる。私の年齢も20代に突入して、4年間という限られた大学生活もいよいよ後半戦に移行する。幼い頃は、大学時代の自分や二十歳の自分の姿など想像もできず、遥か彼方の話だと思っていた。しかし、現実の自分を見つめてみると、大してその頃の自分と変わっていない。成長していないというか、童心を忘れていないというのか、とにかく良くも悪くも変わっていない。

さて、これまでの大学生活を振り返ってみると、「楽しかった」という一言に尽きる。始まった当初は、初めての一人暮らしや人間関係の問題で体調も壊したが、多くの友人も生まれ、そして多くの人と出会う機会を得たし、様々な経験をさせていただいた。特に私の友人達は、皆尊敬に値する人が多く、友人として誇らしい限りだ。

ある日、ふとこれまでの自分を見つめ返してみた。その時、自分はこれまで、何をしてきたのかと思うようになった。自分で言うのもなんだが、これまでの学生生活は充実していたように思う。でも、ふとその学生生活を振り返ったとき、実は何もしてなかったのではないかという気がしてきた。

大学生である4年間は長い人生の中で一番「自由」を持てる時間だと思う。2ヶ月近くもある春休みと夏休み。そして学園祭の時期は授業は休みになるし、もちろん正月休みもある。授業は自分で設定できるし、出るも休むも本人次第で、いくらでも自由な時間を作ることが出来る。一方で、今後就職をすれば好き勝手に休むわけにはいかず、休みもそんなにはない。また、小・中・高校生も習い事や受験、部活などでそこまで自由を作ることは出来ない。ゆえに、この4年間の大学生活はとても貴重な時間だ。私はすでに、この貴重な時間の約半分を消費したことになる。でも、その時間を私は存分に使ってきたのかと思うと、“No”という答えが返ってくる。

私の友人達は、これらの時間を多いに活かしている人が多いように思える。私の友人には体育会で活躍している人が多くいるのだが、彼らは練習に励みそして素晴らしい結果を残している。例えば、自転車競技部のS君。彼は、高校時代には放送部に所属しており、自転車はあくまで趣味の世界だった。けれど、大学に入学し自転車競技部に入部すると、黙々と練習に励んでついには国体で2位になるという実力をもちようになった。彼とは家が近いこともあり、よく食事をしたり、お互いの家で遊んだりと会うことが多いのだが、彼は時間を自分のやりたいことに惜しみなく使っている。一つのことに打ち込んでいる。

一方、私はというと何かに打ち込むということではなく、「広く浅はかに」という言葉が相応しく、いろいろなことに首を突っ込んできた。それはそれで楽しかったのだが、時間を無駄に使ってきたと私は思うのだ。そして、何も結果を残せていない。
だから、私はこの自由がある時間のうちに、何か一つでもいいから達成した、やり遂げたという物を手にしたいという思いに至った。そこで、私は「最長片道切符」の旅に出ようと決意した。

私の趣味は鉄道旅行である。恥ずかしながら、鉄道マニア、世に言う「鉄ちゃん」の一人である。その中でも、「最長片道切符」の旅は究極の鉄道旅行と呼ばれている。こんなところで、「究極」という文字が出たことに、引かないで欲しいのだが、とにかく突拍子もない旅行であることをわかって欲しい。

日本には、多くの鉄道が町や都市を結んでいる。JR路線だけでも19000キロもある。そのJR路線をフルに用いて、日本最北端の駅、北海道稚内から佐賀県肥前山口まで、もっとも遠回りをする経路を辿っていくという旅だ。すなわち、鉄道路線の「一筆書き」と言えば、イメージが沸くかもしれない。その走行距離は実に12000キロに及び、地球の直径と同じ長さになる。

今まで、多くの人がこの最長片道切符の旅をなさってきた。最近では、NHKの番組で取り上げられたのが記憶に新しい。でも、その達成した人の行程を見ると大体が春や夏といった旅行をしやすい季節を選んでしてきている。確かに、12000キロを走破するにあたっては、旅をしやすい時期を選ぶのは当然である。でも、それだと先人達の真似をするだけで、あまり面白くないと思ったので、この春休みという、一番寒い時期を選ぶことにした。また、極寒の北海道から初春の九州へと季節の変わり目を車窓に感じつつ旅行をしたいなと思ったのもある。いずれにせよ、2005年2月を旅の始まりとした。

いったい、この旅の向こうに何があるのかは分からない。でも、とにかく出てみようと思う。
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# by sojo_skyline | 2005-02-01 00:00 | 旅の話

    

最長片道切符で行く日本縦断の旅
by sojo_skyline
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