The Longest one-way Ticket ~最長片道切符の旅・2005春~


第0日目 いざ、稚内へ

7時に目覚ましをかけていたのだが、6時半に目が覚めた。カーテンを開けると眩しいほどに朝日が差し込んできた。2月14日。天気は快晴。いよいよ、稚内へ向けて出発する日である。
パソコンを起動させて稚内の天気を見ると、最高気温が-6℃、最低気温が-9℃、風速9メートルの猛吹雪と書いてあった。計画では、羽田空港から稚内空港へ飛んで、午後はゆっくり稚内市内観光と洒落込むつもりであったが、この天候では飛行機が飛ぶのか怪しい。先行きが不安であるが、とにかく羽田に向かうことにする。羽田へは、なんと先輩が車で送ってくださるとのことで、荷物が重いだけに本当にありがたい。K先輩には、いつもお世話になっているばかりで、何も恩返しができていないのだが、今回ばかりはそうもいかないので、後日何かお礼をしたいと思う。その先輩と9時に待ち合わせをしているので、それまでテレビを見て過ごす。だが、正直落着かない。いつもより、時計が進むのが遅く感じる。

9時に、K先輩と待ち合わせて、いざ羽田へ出発する。快晴でドライブ日和だが、この天気は関東だけで、稚内は吹雪。こうして考えると、日本も広いのだなと思う。途中、コンビニで休憩した後、羽田へと車を走らせるが、事故や3連休明けもあっての交通量が多いらしく、ラジオの道路交通情報からはいい知らせがない。幸先が悪い。だが、それも杞憂に終わり、湾岸線に抜ければ道路は順調に流れ、10時過ぎには羽田空港に到着した。今回は、新しい第2ターミナルから出発する。実は、第2ターミナルから出発するのは初めてで、少し嬉しい。しかも、最近はインターネットでチェックインも済ますことができ、空港では航空券を手に入れるだけと非常に便利だ。しかし、難なくチケットを受け取ったのだが、掲示板に稚内便の天候調査中という文字があるではないか。それによると、11:00の天候調査次第で飛ぶか否かが決まるらしい。搭乗手続きも中断されている。K先輩は、その時間まで一緒にいてくれるとの事。頼もしい限りだ。それまで、真新しい羽田第2ターミナルをブラブラ。やはり新しいだけにキレイかつ、わかりやすい。お店も多数並んでいて、活気がある。

さて、11:00過ぎにアナウンスが入る。どうやら、一応飛ぶらしい。だが、天候次第では旭川、もしくは新千歳へ切り替えとの事。とりあえずは北海道へ渡れるので、良しとする。K先輩と別れ、搭乗手続き。稚内便はどうやらバスで、航空機へ向かう。相変わらず地方空港便は冷遇されている感じがする。仕方ないのかも知れないが。

11:35にバスへ乗り込み、いざ航空機へと乗り込む。意外に盛況で、ほぼ満席である。定刻より、10分ほど遅れてテイクオフ。東京の風景ともしばらくお別れである。飛行機の旅は鉄道の旅と違って、車窓を楽しむことは出来ないが、地図と照らし合わせてどこを飛んでいるのかを分析するのが、私流の楽しみ方だ。というわけで、窓を覗き込むが、関東を抜けた途端に、雪景色が広がっている。離陸してわずか10数分。こうも、日本の気候は違うものかと改めて認識させられる。北へ向かうにつれて、雲は厚みを増していき、とうとう下の景色は見えなくなった。下北半島上空に差し掛かったときに、機長からのアナウンスが入る。「稚内空港は、現在大雪のため、視界が悪く着陸できる状態にありませんが、午後になると冬型の気候が緩み、着陸可能になるかもしれません。できるだけ、試みます」という内容だった。そんなに天気が悪いのか、と不安になる。津軽海峡を渡れば、北海道だが、北海道は雲で覆われていて何も見えない。相当天気が悪いようだ。友人が、明日スキー合宿に行くと言っていたが、大丈夫だろうか。

稚内上空に来ると再びアナウンスが入り、天候は回復したものの、今度は横風が強く着陸できないらしい。地図を見ると、稚内空港は海岸に近い。なんで、こんなところに空港を作ったのかと思う。30分ほど上空で待機し、一旦着陸を試みたが、やはり風が強いらしく、急上昇した。その後も10分ほど上空で待機したが、やはりダメで、結局旭川空港へ変更となった。旭川空港は、旭川市内からもかなり離れた所にあり、どう対処するべきか色々思案が巡るが、航空会社でバスを用意してくれるらしい。とりあえずは安心だ。

稚内の天候が嘘のように、旭川空港には無事着陸した。地上係員から、振替輸送の案内が入る。どうやら、チャーターバスが運行されるらしいが、稚内まで6時間を要するとの事。北海道は広い…とりあえずは、そのバスを利用することにする。

稚内便の客はバス4台分かれて乗車し、いざ稚内へ向けて出発する。最初は晴れていたが、第1休憩の途中から段々雪が強まってきた。一応、乗客にはウーロン茶とおにぎりが配られた。ありがたい。このバスは観光用で、ビデオの設備があって、「男はつらいよ」が流れてきた。私はこのシリーズが大好きなので、ありがたいサービスだ。


さて、雪は強まる一方で、高速道路も封鎖されているようで、延々と国道を走る。北の大地は、日暮れも早く、17時を回ったところで日もとっぷりと暮れ、見えるのは粉雪とバスの明かりだけ。途中、名寄市と美深の街の光が見えたときは、「翼よ、あれがパリの灯だ!」ではないが、叫びたくなる。だが、美深を過ぎると携帯の電波も届かない山道を延々と進む。もはや、すれ違う車も少なくなる。途中トラックがバスを猛烈なスピードで抜かしていったが、大丈夫なのだろうか…

2度のトイレ休憩があって、稚内の風力発電が見えると、ようやく稚内市内の灯りが見えてきた。時計はすでに21時45分を指していた。空港を出たのが、確か15時30分だったから、6時間もバスに揺られた。さすがにお尻が痛い。稚内の気温は-9℃。最北端の駅は静かに佇んでいた。

湘南台-稚内 所要時間12時間45分 稚内泊
[PR]
# by sojo_skyline | 2005-02-15 00:01 | 旅行記


もはや、外を照らすのは、バスのライトと、外灯のみとなった。携帯の圏外も続いている。稚内は果てしなく遠い。それでも、ひたすら目的地へと向かう。
[PR]
# by sojo_skyline | 2005-02-14 20:47 | 実況


バス

c0047256_16281867.jpg

旭川で、高速に乗る前にトイレ休憩をする。粉雪が舞っている。小田和正の歌がよく似合っている。そしてオニギリが配られた。なんだか、遠足みたいだ。
[PR]
# by sojo_skyline | 2005-02-14 16:28 | 実況


結局

二度のアプローチにも関わらず、稚内空港の天候は回復せず、結局は、旭川空港へと振り替えが決まる。これから、バスで6時間、稚内へと再び向かう。
[PR]
# by sojo_skyline | 2005-02-14 15:51 | 実況


羽田

どうやら、稚内は大雪らしい。天候次第では、千歳空港への振り替えもあるらしい。先行きが不安だが、これも旅の運というものだ。とりあえずは、定刻に飛ぶらしい。
[PR]
# by sojo_skyline | 2005-02-14 11:23 | 実況


出発

7時前に目が覚める。旅に出る日はどうしても、気分が高揚して寝つけが悪く、そして目覚めが速い。カーテンを開けると朝日が差し込んできた。快晴だ。冬晴れは、空の青さが際立っていて、とても気持ちが良い。旅立ちに相応しい。

顔を洗ったり、寝癖を治したりして、燃えるゴミを捨てたりと、いつもの月曜の朝と変わらない行為を黙々とこなすが、やはり気分は高揚しているようだ。稚内の天気予報を見ると、どうやら吹雪いているらしい。湘南台の天気からは想像できない。日本は広いのだ、と改めて思う。確かに、面積を求めた場合、日本の国土は決して広くはないのだけれど、こうして天気予報やニュースをみれば、北と南、日本海側と太平洋側では全く気候や風土が異なっているのが分かる。同じ国なのに、こうも異なっている国も珍しいのではないだろうか。

9時に、先輩と待ち合わせている。なんと、羽田まで車で送ってくださるとの事。頭が上がらない。この先輩にはお世話になりっぱなしだ。とりあえずは、羽田までのドライブを楽しもうとおもう。
[PR]
# by sojo_skyline | 2005-02-14 08:39 | 旅行記


出発前夜、友との別離

ついに明日、稚内へ向けて出発する。ついに、長い長い旅が幕を開けようとしている。

というわけで、今日は親友のT君と旅の契機付けという意味を込めて、食事をすることになっている。17時に小田急の地上改札で待ち合わせをしたので、それまで、部屋の片付けや洗濯をする。いつも、出発前は部屋の片づけをしている。「飛ぶ鳥、後を濁さず」という諺が妙に気に入っていて、いつもそれに習っている。

部屋の片付けも終わったが、妙に気持ちが高ぶっている。

さて、昼過ぎに湘南台を出発し、鶴岡八幡宮へ向かう。明日から始まる旅の無事を祈願するためだ。湘南台から藤沢へ出て、そこから江ノ電に揺られて鎌倉に着く。その後、参道を歩き、鶴岡八幡宮へと向かう。この参道はいつも活気に満ち溢れている。外人の人も多い。

鶴岡八幡宮も、結構人で賑わっている。さっそく参拝。おみくじを引くと小吉だった。大吉が出なかったのは残念だが、凶でないのでよし。そして、旅行安全祈願のお守りを購入した。

その後、再び藤沢駅に戻って、小田急で新宿へと向かう。快速急行は、批判も多いけれど、江ノ島線ユーザーが新宿へ向かう際には非常に便利がいい。

新宿でT君とあい、その後自由が丘へ向かって、焼肉を食す。旅の情報交換。彼とも1ヵ月以上は会うことはない。少し寂しいが、お互い我慢。

いよいよ、明日は稚内へ旅立つ。

なるべく旅の模様をこのBlogに載せていくので、みなさん、見ていってください!
[PR]
# by sojo_skyline | 2005-02-13 22:55 | その他


旅のスタンバイ完了

c0047256_17185136.jpg

朝から旅の荷造りに追われる。思えば、10日以上、家に帰らないのだ。ゆえに、小さな鞄にも生活を詰め込む。一応のために風邪薬やお医者さんからもらった抗生物質なども入れる。あとは、防寒具とした下着を詰め込んで、結局は鞄とリュックの2つになった。まぁ移動はほとんどが列車なので問題はないと思うが、さすがにちと重みを感じる。

明日は、親友のT君と出発前夜を祝う食事会をする。いよいよ旅立ちが、迫ってきた。
[PR]
# by sojo_skyline | 2005-02-12 17:28 | その他


遠回りの話

さて、旅に出る前に随筆みたいな感じで決意表明をしてみようかと思う。
私たちが移動をするときは、より早い交通手段を利用する。各駅停車より特急電車。在来線より新幹線。新幹線より飛行機。当然、目的地に速く着いたほうが、目的地で使える時間が多くてレジャーや仕事をする者にとって都合はいい。けれども、その急ぐ移動の過程の中には様々な楽しみがある。多くの人は、その楽しみを知ってか知らずか、旅路を急ぐ。

思えば、戦後の日本は急ぎすぎてきたのではないだろうか。欧米に追いつけ追い越せと、躍起になった。そのおかげで、現在の日本の繁栄があるのだろうが、その横で何かを置き去りにしてきた気がしてならない。


だから、今回の旅は急がない旅にしようと思う。“急がば回れ”という諺もある。
ただでさえ、今回の旅は最も遠回りをする旅。だから、ゆっくりと旅を楽しみたい。

まぁ、春休みという限られた時間しか自由はないが、その自由をフルに発揮して、旅を続けていこうと思う。

遠回りする楽しみ。それを見つけにいきたい。
[PR]
# by sojo_skyline | 2005-02-12 01:15 | 旅の話


NHKの新番組

ちょっと、このBlogの趣旨から離れますが、NHKがまた新しい旅番組を放送するそうです。列島縦断鉄道のりつくしの旅という番組で、最長片道切符の旅を終えた関口知宏さんが、今度はJR全線乗りつくしの旅にでるというもの。

今度は盲腸線も回るので、実際は15000キロも移動することになるらしい。頑張って欲しい。

ルート的にはもしかしたらだが、めぐり合うかもしれない。その時は、きちんと関口さんに挨拶したいと思う。
[PR]
# by sojo_skyline | 2005-02-11 23:24 | その他

    

最長片道切符で行く日本縦断の旅
by sojo_skyline
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31